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しかしそのまま休んでいると、体が冷えておかしくなったりするので、大満足は、大苦労の末にありまたウオーミングアップして走らなくてはいけなくなります。
そんな風に苦労努力と満足というものは、冬に休み、春に種を植えて芽が出たら、夏に育てて秋に収穫するようなものなのです。
一回の満足で終わらせるのではなく、次の実りに向けて努力する必要があるのです。
ところで大金持ちの御曹司といった人は、車や豪邸やお金がたくさんあっても、幸せで満足かというと意外と満たされていません。
親の努力のおかげで休むだけの人生ですから、自分で走りたいと欲求不満だったりします。
同じお金を使うにしても、自分で苦労してアルバイトをしてかせいだお金で買物をした方が、金額は少なくても満足するものです。
幸運満足は努力のごほうび。
運、不運というと気まぐれで偶然のように思われがちですが、とんでもありません。
幸運はどのようにやってくるかというと、本人が一生懸命苦しんで努力した分のごほうびとして神様がくださるのです。
御魂をそれだけ磨いた人にやってくるものなのです。
反論があるかも知れません。
「ビギナーズラックというのがあるじゃないか」と。
ビギナズラックうまり初心者の幸運というのは、主にギャンブルなどで言われます。
競馬でも麻雀でも、ルールもよく知らない人が大勝ちすることは確かにあります。
ですがピギナーズラックを得た人に聞いてごらんなさい。
最初少し勝って、たとえば十万円ぐらい儲けたとしても、そのあとすぐ大負けして最初に儲けた分の何倍も損していたりするのです。
つまりそれは幸運といっても神様がくださったものではなく、普通の人をギャンブルに誘い込むための餌のようなもの。
仕組んでいるのは悪霊、邪霊のたぐいです。
話が少しそれましたが、努力のごほうびである幸運は賭ごとのビギナーズラックなどとは根本的に違います。
たとえば商売をしている人なら、思いもかけない優良企業と取り引きが成立して経営が万全の軌道に乗ることなどがあるでしょうが、そういった幸運はまぐれではやってきません。
常日頃、小なりとはいえ地道で良心的な経営努力を積んでいる人に、神様がごほうびでチャンスをくれたものですから、翌日にチャラになることもないわけです。
本人のスケール(実力と努力) により、平常欲の基準が違う。
ここで一つだけ注意をしておきましょう。
この章のように欲を捨てていくことを話したからといって、「欲を持っちゃだめなんだ、野心を持ったり成功してやろうなんて思わないで、毎日つつましやかに生きよう。
今日一日食べるに足りればいいじゃないか。
一生お給料も十万円ぐらいでいいじゃないか」などと思わないでいただきたいのです。
よく老荘思想を若者が読んで、すっかり人生を達観してしまい、無欲、無気力になってしまう人がいますが、それは違います。
本章では、「今の自分の大きさ(実力や努力)に見合った欲望を考えて、皆さんほどほどに」と言っているだけですから。
つまり、自分のスケール大きさ器(実力)努力を十倍にすれば、あなたは今の十倍望んで普通の欲の程度なのです。
百倍努力して、人の百倍の実力がつけば、人の百倍の成功やお金を手にし、豪邸に暮らしてもいいわけです。
身分()にあった幸運や幸せは、その人にとってごく普通であたりまえのレベルですから、とりわけ遠慮もいらないのです。
世間の人も当然と認め、本人もこんなものだと思う、それは神様もそう思っているわけですから。
もっとも、先に述べたように「腹八分目」が理想なのですが、「欲を少なくせよ」などと言って、本来実力があり努力家のあなたがジジくさい小さな人間にならないよう、くれぐれもご注意ください。
神様は全智全能であり、宇宙を創った神です。
以前、U先生がおっしゃっていました。
「神様は大きなことがお好きなのよ」と。
太平洋や大西洋などが広がる地球を所有し、全宇宙を創った神様です。
その中の億兆分の一にも満たない、百坪や千坪のそんなノミの目クソほどの土地の多い少ないなど、神様にとっては本当にまったく問題にならないのです。
神様は、「この全宇宙をみな使ってほしい、あげるよ」というお考えなのです。
「早く大きく立派になって、この私の財産をみんな受け継いでほしい」、と思っていらっしゃるのです。
神人合一すれば、神の財産をみな受け継ぐことになるのですが。
それには自分の欲や、ちっぽけな人生などは消して、地球や宇宙大の考え方をし、愛と誠と根性のある人になってとなるわけです。
そのために無欲になってください、自分のことばかり欲ばってはいけません、と言っているのです。
中庸なんてやめなさい。
以前、U先生に、東州学校(F先生主宰の青年の集い)の男性が質問しました。
「私は中庸を学んでますが、なかなか中庸って難しいのです。
どうしたらいいのでしょうか」と。
つまり何ごともほどほどに、大く望まず小さく望まず、やり過ぎずやらなさ過ぎずとまあそんな「中」に持っていくことは難しいのですが、といった質問です。
U先生、その質問に何と答えられたでしょうか。
これが実に、「妙」を得ています。
「あなたお年は」「二十五歳です」「そう。
あなた、中庸なんておやめなさい、あんなのは年寄りになってから勉強すればいいのヨ、若いうちは極端なぐらいがいいのよ」これには一同観念がひっくり返ったのでした。
U先生は続けて「あのね、若いうちは何でも極端なぐらいがいいのよ。
そして、何度でも頭を打って、だめだったかなんて反省して、そして大きくなるのよ。
中庸(まん中)なんていうのはね、両極端を体験して初めて、なるほど、中というのはすばらしいナとわかるのです。
昔の人がそうして何度も失敗したあげく、中庸を書き著したんですよ。
中庸の素晴しさに目覚めてね。
あなたは、何も経験しないで、小さな範囲であ足りなかったなんて心配して反省してるようだけど、スケールが小さいわね。
Fさんを見なさいよ。
あの人は入門当時から両極端な人だったのよ。
発想は大自在、もう皆が驚くようなことばかり考えて。
だから今、中庸ということの真随を得て、あんなに立派な人になったのです。
私はあなたがた若い人には、小さついきすぎた、あっな人間になってほしくありません」、とお答えになりました。
F先生は、後でその話をお聞きになり、笑いながら、「U先生に一本やられたね。
中庸というのは、頭で考えるまん中という意味じゃないんだよ。
いつも同じ中程度の速度ということじゃない。
急ぐべきときにはす早く、ゆっくりすべきときにはゆっくりとする、これが中庸というものだよ、ハハハ」とお話しになりました。
といったわけで、私の話す無欲のすすめも、読者の皆さん、ただ一辺倒に受け取らないでほしいのです。
そう思ってチヨット説明を加えてみました。
それでは話を続けましようか。
努力して得た感動が真の満足。
登山の楽しさとは、頂上にたどり着いた時の感激、うれしさです。
苦労して、汗をかいてやっと頂上にたどり着いたから感動が生まれ、満足もします。
頂上に着くことだけを目標にしてヘリコプターで頂上に立ってみても、感動も何もなくて、万歳する気もしないでしょう。
苦労して登ったところに大きな感動があるのだということを、御魂(真我)は知っているからです。
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